はじめに

一年前、授業の空きコマで教室に居合わせた数人の、小さな「やってみたい」という意気投合からこの計画は始まりました。

その「やってみたい」はまるで突発的ですがワクワクする感情で、集まると熱を帯びました。

その後4期生全体に募り、今のメンバーが集まりました。多種多様な人が在籍する芸術教養領域ならではかもしれません。各々得意とする分野が異なる、多彩な人びとが集まりました。

そして同じく4期生の中から作品を募集しました。ここに集められた作品のほとんどは独学によって制作されたものです。「好き」という気持ちから飛び出し、思いつきから自らの手を動かし、考え、試行錯誤して形にしました。

普段求められる「教養とはなんたるか」といった普遍的なものではなく、言葉に縛られず、自分を追求する自己表現の場をもうけたい。そして見せたい、広めたい、考えたいといった方向性の違うそれぞれの「やってみたい」の想いを集め、ひとつの展示会を目指しました。

車輪のはじめの一押しにグッと力を込めるように、何もないところから動きをつけるのは想像以上に力のいることでした。作品はもちろん、こういった企画運営の背景も含め、全てが「好きのその先へ」を体現する展示会となっています。

運営チーム